キャリアマネジメントの重要性

キャリアには外的キャリアと内的キャリアがあり、外的キャリアは、他人からもわかる仕事の種類や分野などを示すが、内的キャリアは仕事を自分にとっての意味や価値で捉えようとする働きがいややりがいといったものを指す。

仕事においては、特にこの内的キャリアが拠り所となる場合が多く、キャリアアンカーとも呼ばれている。
そんな中、看護師はキャリアの方向性が多様化しており、どう進んでいいのかを決めるのが難しい職種だと言われている。
このキャリアの枝分かれをキャリアパスと呼ぶが、これに働きがいややりがいといったキャリアアンカーが強く影響してくるのだ。

看護師としてキャリアを考える時、取り組むべき重要な課題とは、こうしたキャリアアンカーに基づいたマネジメント。看護職のキャリアの原点は、やはり現場でやりがいを見出していくことになる。

学生時代にはふわふわしていたとしても、入職して1年も経過すれば立派なナースに育つ人がいる。それらの人々がモチベーションが上がった理由には、やはり患者さんから得たものが多く、患者さんに何ができるのかを考え、それにチームで取り組んで成果を出している人が育っているという背景がひとつ見えてくるものだ。

仕事の中で、「いい看護ができている」という実感があるのは非常に大きなもので、そのような経験ができた看護師は、結婚しても子どもを産んでも「また戻ってきたい」という人が多くいる。

働く上でそんな実感を持つためには、やはり組織的なバックボーンが必要となる。さらに自分は業務における大切な一員という感覚を持てる組織を選ぶことが大事だといえる。